Excel画像保存ツール・使い方

●概要

Excelワークシート上に配置(貼りつけ)した複数の画像を、jpegファイルとして一括出力するツールです(Windows専用)。画像だけでなく、図形やテキストボックスといったシェイプも出力できます。複数のワークシートにも対応し、出力した画像ファイル名をHTMLのimgタグとして出力する機能もあります。

●Excelファイルの用意

まず、Excelで画像やシェイプを配置したExcelファイル(xls、xlsx)を作成します。

ProgUsage01

ワークシート上に、画像やシェイプを配置します。左は画像2つ、図形2つを配置した例です。背景のセル、罫線のスタイル(色など)は画像保存に影響しないため、編集しやすい色に変えても問題ありません。

画像はExcel上で見たままのサイズで出力されます。


ProgUsage02

複数の画像を合成したり、テキストを重ねたい場合はグループ化することで1つの画像として出力できます。グループ化しないと、見た目がまとまっていてもバラバラのファイルに出力されます。

画像・シェイプの重なりがある場合、見た目どおりに出力されます。画像にずれがある場合、ずれ部分は空白(白色)で補われます。


●ツールの起動と実行

当ツールは特別なインストールは必要なく、任意のフォルダにexeファイルを置くだけで実行可能です。

当ツールを起動すると、以下のような画面が表示されます。

ProgUsage03

設定項目は以下の通りです。

  1. 「選択」ボタンを押すと、Excelファイルを選択するダイアログが表示されます。
  2. 選択したExcelファイルに含まれるワークシートと、それぞれに含まれる画像数が表示されます。左のチェックボックスで、出力するシートを選択することができます。
  3. Jpeg品質は数字が大きいほど画質が上がりますが、ファイルサイズも増えます。0〜100で設定します。
  4. チェックを付けると、画像の周囲についた余白を取り除くことができます(詳細は後述)。
  5. ファイル名は自動連番が付与されますが、0詰め桁数を指定します。4を設定した場合「0001」「0002」のように付与されます。
  6. imgタグのalt属性の文字列を入力します。ここで設定した文字列+上記の連番がalt属性に設定されます。
  7. imgタグのsrc属性に補うパス文字列を入力します。出力ファイル名の頭に付与されます。

各種設定が終わったら、8.の実行ボタンを押します(実行前に確認ダイアログが出ます)。処理状況に応じ、9.のインジケータが表示されます。

●実行結果

ProgUsage04

選択したExcelファイルのフォルダ直下に(ツールの直下ではない)、左のようなフォルダを作成し、そこに画像ファイルを出力します。


ProgUsage05

フォルダ内に画像が出力されます。ファイル名は画像が配置してあるワークシート名+連番です。左の例では、「Test1」シートに4つの画像、「Test2」シートに1つ画像があった場合の出力結果です。

同時に、ファイル名をHTMLのimgタグとして出力した「Html.txt」というテキストファイルも作成されます。


シンプルなツールなので、とりあえず使ってみるのがいいかもしれません。

●トリミングについて

Excelの仕様か、環境によるのかはわかりませんが、Excel上で画像をコピー→「形式を選択して貼り付け」で「ビットマップ」を選択すると、画像の周囲に1〜2ピクセルの余白が付くことがあるようです。

ProgUsage06

周囲に1ピクセルの余白がついた例。コピーした画像を他のソフトにペーストしても余白が出るため、クリップボードに入った時点で余白が補われる模様。


当ツールでは、「トリミングする」にチェックすれば余白を取り除いて保存できます。余白として取り除かれるのは白(ffffff)のみです。ちなみに、白1色だけの画像はトリミングされません。