30000形「EXE」
マイクロエース 小田急30000形「EXE」・各部レビュー

●先頭形状

分割併合運転を行うEXEには、非貫通型(1・10号車)と貫通型(6・7号車)の2種類の先頭形状がある。

Oer30000SeriesPic05

左が貫通型(6・7号車)、右が非貫通型(1・10号車)。

こうして写真で見ただけでも非常に精巧感を感じる出来栄えである。前面窓下のエッジもビシッと出ているし、非貫通側のスカートのアゴ部分の段差も忠実に再現。これでもデフォルメされているらしいのだが、とにかくEXEとして違和感を全く感じない。


Oer30000SeriesPic06

真正面から見ても全く問題なし。貫通側先頭車(左)の貫通扉やスカートにあるハッチのモールドが少し太い気がしないでもないが、この辺は好みの問題だろう。

唯一残念な点は、貫通側先頭車の連結器上部が実車と異なり開口部が大きくなっていること。後述するが、いろいろなカプラー(連結器)に対応しているので表現が難しかったのかもしれないが、塗装が塗装だけにユーザが改造等で対応するのも難しいため、なんとか頑張ってほしかったと思う。


Oer30000SeriesPic07

側面から見ても、EXE以外の何物でもない。特に非貫通側の前面窓は隙間なく取り付けけられパーツの精度も高い。貫通側は少し隙間があるように見えるが、肉眼で見る限りはほとんど認識できないレベルである。乗務員室扉のモールドもいい感じだし、窓に印刷された「乗務員室」の文字が臨場感を演出。

Oer30000SeriesPic08

先頭車に限る話だが、側面から屋根にかけての肩部分にパーティングライン(プラの分割線)が若干見える。大部分は側面窓上端に溶け込んでいるので、普通に見る分には気にならないレベルだが、新幹線のような流線型の模型ならともかく、こうした形状の車体でパーティングラインが見えるのは珍しい。


他のロマンスカーと異なり、EXEはシンプルな形状なので実車に似せるのは簡単とか思ってしまいそうだが、流線型の表現はもちろん難しいのだが(新幹線のレビューやってるとよくわかる)、シンプルな車両というのはまた違った難しさがあると思う。一般的な切妻形状の通勤車でも、「あれっ?」と違和感を感じるような製品を見たことがあるはずだ。シンプルなだけにごまかしが利かないということだろう。

その意味では、先頭部のモデリング(造形)についてはほぼ完璧と言っていいのではないだろうか。シンプルな形状の車両が模型になって違和感を感じないというのは、とてつもなくすごいことだと思う。

●車体各部表現

Oer30000SeriesPic09

客用扉周辺。実車の客用扉左上にはポチッとドア開閉ランプがあるが、第1〜4編成と第5編成以降にある仕様差なのでここは気にしないでほしい(模型は第3編成、実車は第7編成)。

全体的なモールドはやはり濃い目で、側面下部にあるハッチや、ドアの戸当たりゴムの表現も強い。メリハリがあってよいのだけど、もう少し繊細なモールドでもよかったかもしれない。一方で、客用扉左にあるドアコック(新宿駅などでアテンダントが操作しているのを見ることがある)は印刷表現となっている。

側面の客用窓はガラスの裏から黒で塗装していて、その大きさと車体とのバランスも含めて実車の雰囲気をよく表現できている。窓の縁は車体色で塗装されているが、実車と比べてパーツの隙間が目立つのはやむを得ないか。こうして写真で拡大するとアレだが、普通に見る分にはあまり違和感を感じないと思う。

窓の縁を車体側に表現すればよいように思えるが、おそらく窓の縁が塗装される以前の仕様(登場時など)も発売できるように、窓ガラス側に表現したのではないだろうか。

Oer30000SeriesPic10

側面の「EXE」ロゴはくっきりしていて非常に良い出来。「Excellent・・・」の文字は実車より太めだが、縮小された模型なのでこのくらいでいいかもしれない。赤いポイントが入っている点も忠実に再現。


Oer30000SeriesPic11

「odakyu」のブランドロゴ、形式番号は細かい印刷となるが、カスレなどはまったくない。実車の形式番号は独特なフォントだが、Nゲージの大きさでそれを表現するのは難しかったようだ(でもまあ、似てなくはない)。


Oer30000SeriesPic12

妻面は配管のモールドなどが細かく精密感が漂う。配管の下端が少し盛り上がっているが、これも実車の通りで芸が細かい。

そして、貫通路にあるガラスの仕切り戸(左のようにない個所もある)には実車同様、「EXE」のロゴを印刷するこだわりよう。連結してしまえば全く見えなくなるわけだが、なんか嬉しくなる。


Oer30000SeriesPic13

妻面のサイドには転落防止幌のモールドがある。急カーブを曲がるNゲージではそもそも表現が難しいのでボリューム感には欠けるものの、これもなかなかのこだわりだ。なお、EXEは当初から転落防止幌を装備しているので、今後登場時仕様とかを発売しても問題になることはない。

実車の転落防止幌上部の小さな箱状のものはドアコック。先頭車と4号車のように、客用扉が車端ぎりぎりにある車両については、このように妻面にドアコックが装備されている。こちらもボリュームは足りないものの、模型でも表現されている。

●屋根上表現

Oer30000SeriesPic14

従来のマイクロエースの小田急模型はクーラーの色が妙に緑がかっているなど独特な色味があったが、EXEは全体的にニュートラルで落ち着いたグレーとなった。連続キセで覆われたクーラーは意外と光沢があり、艶消しの屋根板と質感を変えるといった手法も取り入れられている(キット等で自分で塗装する場合も有効なテクニックだね)。

個人的にはクーラーはもう少し明るいグレーでもよい気もするが、この辺は好みの問題だろう。


Oer30000SeriesPic15

パンタグラフ周辺の機器配置をチェックしたところ、全号車とも実車を忠実に再現している。こちらも機器はクーラーと同じグレーで塗装されているので、屋根上にメリハリが出ている。上から見ることが多い模型では重要なポイントだ。同社の従来の小田急模型では屋根上パーツ(ヒューズ箱、避雷器等)は未塗装でプラスチックの質感がチープな印象だったが、EXEでは改善されたといってよいだろう。

マッシュルームみたいのは売店カウンター上にあるため、専用のベンチレータか?若干パーティングラインが目立つ。


Oer30000SeriesPic16

余談だがEXEのヒューズ箱、避雷器の配置は通勤車ではあるが8000形、1000形の流れをくんでいて、やっぱりこいつも小田急の車両なんだな、と改めて思う。


Oer30000SeriesPic17

マイクロエースの9000形(左)、同社のEXE(中央)、トミックスのVSE(右)のシングルアームパンタを比較。

EXEは登場時からシングルアームパンタ(小田急初でもある)なのに対し、9000形はひし形パンタから換装したものなので台座の形状が異なる。そのため流用ではなくパンタを新規制作することになったが、9000形のやたらと太くてゴツいパンタと比べると、同じメーカーのものとは思えないくらい全体的なスケール感が見直された。もはやトミックスのパンタに肉薄するスケール感である。


Oer30000SeriesPic18

こちらも左から9000形、EXE、VSEの順で、側面からのパンタ上げ下げ状態を見る。

9000形は上げている時はそんなに悪くない気もするがやはり大きいかも。対してEXEはかなり細く、小さくなっていることが分かる。ただし、上部アームについている細いロッドは省略された。なお、高さはもっと上げることができる。

たたんだ状態は9000形はかなり無理があるように思う。対してVSEはビシッと折りたたまれていて、さすがトミックス。EXEはVSEには及ばないものの、かなり改善されたと言ってよいだろう。

●塗装

実車は「ハーモニック・パールブロンズ」というメタリック塗装がなされている。単なるブロンズではなく、周囲の状況に応じて色調が変わるという特徴がある。

Oer30000SeriesPic19

天候やカメラの露出、周囲の状況によって色味が変わるのはどんな車両も同じなのだが、EXEの変わりっぷりはご覧の通り半端ない。

暗い茶色に見えたと思えば、金色っぽくなったりピンクがかってたり・・・肩の部分がギラリと光ったりと、メタリックならではの質感の変化が出やすい塗装であることは間違いない。


Oer30000SeriesPic20

もしもEXEが未塗装のキットで、これを自分で調色して塗装せよと言われたら、少なくとも筆者は途方に暮れてしまう。非常に難しい塗装に違いないが、小田急(TRAINS)監修のもと、「Bトレインショーティ」で一度実現している色でもある。

左がBトレ、右がNゲージ。ご覧の通り、モデルにした塗装は同じなのに色調が全然違う。しかし、どちらも実車が見せることがある色であり、共に正しい色であるともいえる。Bトレは比較的黄味がかって濃く、ゴールドに近い。対してNゲージは若干赤味があり明るめでプレーンなセッティング、という感じだろうか。


Oer30000SeriesPic21

上がNゲージ、下がBトレ。こうして見るとどちらも甲乙つけがたい。ただ、Bトレの黄味の強い塗装では出せない色調もあるため、やはりNゲージのほうが実車に近いかもしれない。NゲージはBトレの色調になることができるけどその逆は無理、みたいな。ちなみに、Bトレは表面にクリアが乗ったような光沢があるが、Nゲージはフラットな感じである。メタリックの粒状感は写真で拡大したり、よほど間近で見ない限りは気になることはないと思う。

車体中央にある赤(アッパーレッド)はほとんど差はない。


Oer30000SeriesPic22

周囲の色を反映しやすいということのチェック。

上段は撮影ブースに入れてそのまま撮影したもので、肩の部分は輝いているが全体的にフラットな感じ。中段は手前に1本レールを置いてみた。車体下部が少し暗くなっていることが分かる。下段はそれにレフ板で光を当てたもの。全体的に明るくなり肩部分の輝きが押さえられるようになったが、車体下部の暗さはそのまま引き継いでいる。

まあ、手にとって様々な角度から見れば一目瞭然なのだけど、一見実車より明るくてフラットな感じの塗装も周囲の状態により変化することがわかる。特に走らせてみるとわかるが、色の変化させながら走る模型というのはこれまでになく新鮮だ。筆者宅のショボイお座敷レイアウトでもフローリングや絨毯の色を反映しながら走るのだから、作りこんだレイアウトの上で走らせたらさぞ楽しいに違いない。


Oer30000SeriesPic82

3・9号車には塗装ムラのようなものがある。これについての筆者の見解はブログに残してあるので、そちらを参照のこと。


落ち着きがあり高級感を感じるという評価から、暗くて地味という評価まであり、この塗装はEXEの賛否を大きく左右する要素でもある。従来のロマンスカーは観光を意識して明るくカラフルな塗装が多かったため、特に懐古的なファンからの批判の的になるケースが多い(EXEのコンセプトを考えたら、筆者はこの塗装でいいと思うんですけどねぇ・・・)

それはともかく、ロマンスカーどころか鉄道車両全般を見てもこの手の塗装の車両はほとんどなく(自動車では結構多いのだが)、模型ではマイクロエースが出したJR北海道の「アルファコンチネンタルエクスプレス」が比較的近いと思うが、色調の変化を前面に押し出したものというと皆無に等しいのではないだろうか。カトーのE5系もメタリックで変化が激しいが、あくまでもグリーンという範囲を大きく外れることはない。

品質には若干問題があるし(3・9号車)、光沢もせめてBトレくらいにはあった方が好みだが、少なくとも筆者はこれだけ難しい色をよく再現したなと思った。ぶっちゃけ実車のハーモニック・パールブロンズを1/150で完全再現したといっても過言ではないだろう。

●灯火類

Oer30000SeriesPic23

非貫通側先頭車、貫通側先頭車ともにヘッドライト・テールライトが点灯。また、愛称表示(ヘッドマーク)も合わせて点灯する。両先頭形状でテールライトの形状が異なるのだが(貫通側は小ぶり)、そんなところもちゃんと再現。どれも四角いエッジがきちんと出ており精密感がある。

ライト類は床にあるLEDから天井までプリズムで立ち上げているので、さすがに眩しいとまではいかないが、十分な光量は確保している。写真では分かりづらいが、ヘッドライトはシールドビームのややオレンジがかった色味があり、テールライトは赤で点灯する。ヘッドライトとテールライトの間隔が狭いので、暗いところでは光が隣のプリズムに移ってしまうが(写真下段)、よほど暗い場所でなければ気にならないだろう。

標準的な明るさのヘッドライトに対し、ヘッドマークは直接LEDが照らす配置なので異様な明るさ。貫通側は前面窓の柱まで光ってしまってる。未確認だが、ステッカー貼れば改善されるんだろうか?

なお、貫通側は床にON-OFFスイッチがあるので、連結させた場合に消灯することができる。

Oer30000SeriesPic24

ヘッドライトがケーシングに入っているよう見えてリッチな印象(実車とは異なるが・・・)。ヘッドマークが明るすぎて、光漏れを起こしているのもわかる。


Oer30000SeriesPic25

腕に自信がなかったり、自己責任でできない人は絶対分解しないでほしい。

ライトがきちんと四角く点灯するのは、ボディにこのような穴があいているから。中央からヘッドライト、テールライト・・・ん?なんか穴が1個多くないか?


Oer30000SeriesPic26

これは天井に取り付けられるプリズムのユニットで、内側2灯がヘッドライト、外側がテールライトなのがわかるが、一番外側にもスペースがある。さらに、ヘッドライトのプリズムを追っていくと、根元の二股に分かれた先が切断されたような跡がある。これはおそらく「通過表示灯」に備えていると思われる。


「通過表示灯」は急行や特急が点灯させる小さなライトのことで、以前の車両はロマンスカー・通勤車ともに装備していたのだが、小田急では1990年代末期には使用停止しているため、現在は装備があっても点灯させることはないし、撤去した車両もある。新しい車両(VSEや3000形など)は最初から装備していない。

EXEは通過表示灯が使用停止になる過渡期に登場した車両であるため、第1〜4編成は装備、第5編成以降は非装備という仕様差がある。ちなみに、同時期に登場した通勤車2000形も同じような経緯である(こちらは第3編成から非装備)。

模型に話を戻すと今回のプロトタイプは通過表示灯を装備した第3編成とはいえ、「現在の姿」なので点灯を考慮する必要はないはず。にも関わらず「備え」があるということは・・・今後EXEのバリエーション展開で「登場時仕様」の発売を想定した布石みたいなものだろうか。・・・「TRAINS」のブログでは点灯していた試作品の写真があったしね(w。

●車内表現

EXEのシートは第1〜4編成は当初、6両編成が箱根をイメージしたグリーン、4両編成が江ノ島をイメージしたブルーとなっていたが、第5編成以降はグレーに変更され、後に第4編成以前もグレーに統一されたという経緯を持つ。今回の模型は現在の姿だから、グレーで再現されている。

Oer30000SeriesPic27

グレーは少し青味が強い気がしなくもないが、こんな感じと言えばこんな感じかもしれない。

マイクロエースの模型ではよく行われるが、枕カバーの白も塗装済み。実際の枕カバーとは形状が異なるが、これがあると車内の雰囲気が生き生きとしてくる。EXEは窓が大きいだけに、その効果は小さくない。


Oer30000SeriesPic28

3号車・9号車にある売店設備も、手前はカウンター、奥はショーケースになっている部分が忠実に再現されている。しかもここ、ボディがかぶっている状態ではまず見えないのだ。こんな見えないところまで作りこんでいるとは恐るべしである。

左の丸い穴2つは室内灯の集電スプリング受け。


●床下・連結部分

Oer30000SeriesPic29

床下機器の表現は標準的な感じ。実車の写真と見比べる限り、特に流用などはなく忠実に再現されているようだ。

台車は2000形で採用された、ボルスタレスのモノリンク式台車にヨーダンパを追加したもので、かなりコンパクト。模型でも細かい部分までよく再現していると思う。車体と直結しているヨーダンパ受けの上部がカットされてしまっているが、Nゲージではやむを得ないだろう。


Oer30000SeriesPic30

マイクロエースの前作9000形と車高を比べてみると、EXEはかなり低くなっていることが分かる。9000形は台車の空気ばねと車体の隙間が広く開いていて、腰高感が一目瞭然だ。


Oer30000SeriesPic31

中間連結部は一般的なアーノルドカプラーでありながら狭い連結間隔を実現。実測すると4〜4.5mmくらいで、伸縮カプラーを使用しないNゲージとしてはかなり狭い部類に入る。これでトミックスのR=280mmのカーブを曲がれるので(これより小さい半径は不明)、実用上はほとんど問題ないだろう。


Oer30000SeriesPic32

基本的に連結間隔は狭いのだが、動力車の前後(上の写真で一番右)は5mm程度と妙に広くなっている。

原因はどうも、動力車の台車間距離にあるようだ。上が動力車、下は非動力車だが、左の台車で位置を揃えても右の台車の位置には差が出ている。


Oer30000SeriesPic33

台車の位置がそろっていても、車端までの距離が異なることが分かる。

EXE実車の台車間距離は13800mmで、非動力車は92mmと忠実にスケールダウンされている。しかし、動力ユニットはよほどのことがない限り専用設計されることはなく、他製品と共用であるから台車の位置に差が出てしまい、結果的に動力車の前後のみ連結間隔が広くなってしまったと思われる。


車高の低さは特筆すべき点で、プロポーションやバランスの良さに非常に貢献しているといえる。

レール面から車体下端まで実測すると6.2〜6.3mmくらいで、実車換算すると930mm程度。一方、比較に用いた9000形は7.0mmで実車換算1050mm。以前、辻堂海浜公園に保存してある2600形でレール面から車体下端までを計測してみたのだが(レール面から床面までの数値はよく見るのだが、車体下端まではほとんどないので自分で計測した)、おおよそ960〜970mm。EXEの実車もそのくらいと考えれば、若干低めではあるが近い数字と言える。一方、9000形の模型は実車より100mm程度高いことになる。ただ、Nゲージでは9000形くらいの車高は標準的で、EXEが相当頑張っているといえよう。

以前マイクロエースが発売した西武10000系「ニューレッドアロー」も車高が低かったが(EXEと同値である)、床板が車体に入っている分、床下機器の高さが不足していた。その点、EXEは床下機器が車高に応じてかさ上げされているので、そうした欠点もまったくない。

そして、動力車も含めて各車両とも車高がビシッと揃っている。マイクロエースというと以前は車高が高すぎる(しかも揃ってない)というのが相場だったが、EXEではそのイメージを完全に払拭している。

この上で、連結間隔がそろっていたら完璧だったのだが・・・

ちなみに9000形の場合、連結間隔は5mmと広めではあるが、動力車と非動力車で台車間距離が統一されており、全体的には揃っている。車高もそうだが連結間隔が揃っているのも模型をカッコよく見せるポイントなので、EXEはちょっと惜しい。無理に非動力車の台車間距離を短縮させる必要はなかったのでは?と思わなくもない。

●走行性能

走行性能については、メンテナンス状態、レールレイアウト、個体差などの要素があるので、あくまでも筆者の主観が強いことをお伝えしておく。また、簡単に済ませたい。

動力はフライホイール動力となっているためスムースな走行が楽しめる。低速も利くし、何より音が静かなことは驚いた。マイクロエースの動力にはあまりいいイメージがなかったが、もはやトミックスのフライホイール動力に匹敵するレベルだと思う。10両編成では動力車2両となるが、協調についても特に問題はなかった。